4回戦 相生学院 vs 関西学院

 相生学院は19番MF白井佑磨が前半からアグレッシブに動き回り、予定通り後半開始から1年生の20番MF渡辺悠也にバトンタッチ。

 終盤までスコアレスの状況が続いた中で69分、8番MF森川透海が中央右を縦に突破し深い位置からクロスを送ると「監督から点を取れと言われていたのでその事だけ考えていた」という渡辺が勢いよくジャンプ。相手DFの上からヘディングシュートを叩き込んだ。

 その後のアディショナルタイムは相生学院が上手く時間を使い、そのまま試合終了。1-0で相生学院が逃げ切り、2連覇を目指した関西学院は4回戦で大会を去る事となった。

 相生学院はJ3讃岐入りしたMF福井悠斗など、力のある世代が抜け新チームは立ち上げから苦戦。新人戦も芦屋学園に1回戦で敗れた。

 しかし上船総監督が「最初は苦労したんですが、1年生で凄いのが入ってきたのでその穴を埋めてくれて、昨年以上に速いペースでチームが仕上がってきている」と言うように、この試合でも10番を背負うMF河本大雅を含む3人の1年生がスターティングメンバーに名を連ね、ベンチにも6人の1年生が入るなど、1年生がチーム力を押し上げている。

 昨年の選手権予選では決勝まで勝ち上がった相生学院。前回王者を倒してもまだ16強。まだまだ全国大会への道のりは長いが、この試合で得た手応えと勢いは大きい。

 (文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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