国見 vs 長崎総科大附(写真=藤原裕久)

 後半立ち上がり、CKやロングスローといったセットプレーでチャンスを掴んだ長崎総科大附は、後半4分に平山零音の右CKから福島文輝が高さのあるヘディングで先制ゴールを奪取。

 この1点で積極性を増した長崎総科大附は、右サイドで筒口の仕掛けから国見を押し込み攻勢に回るが、国見は攻撃の比重を高めるために中山葵と幸偉風を投入し、長崎総科大附の攻撃を押し返して反撃を開始。

 国見はここから再三相手ゴールに迫っていくが、長崎総科大附の守護神GK亀井が好セーブで得点を許さず。その後もさらに交代策を活用して攻撃の圧力を高めていく国見だったが、長崎総科大附の手堅い守備は最後まで崩れず、試合はそのまま終了。勝利した長崎総科大附が昨年に続く連覇を達成した。

 選手たち自らが掲げた今年の目標『県内三冠(新人戦・高総体・選手権予選)』が絶たれた国見。チャンスシーンでは上回っただけに決定力という課題が残ることになった。今夏は今大会で足りなかったものを得るための季節となるだろう。選手層は県内随一で、内容のあるサッカーも展開しているだけに、まだまだチーム力が上昇する余地はある。今大会の反省点を成長へつなげてもらいたい。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選