MF平出慶澄はハットトリックを達成(写真=多田哲平)

 後半も自慢の攻撃力は衰えなかった。

 4分に足立が左サイドからシュートを突き刺すと、7分には再び足立が右サイドからのクロスに滑り込みながらゴールネットを揺らす。9分にはサイドを駆け上がった平出のクロスが直接ゴールに収まり、リードを5点に広げた。

 多摩大目黒はその後、選手を入れ替えながら配置も転換。それでも強度を落とすことはなく、法政大高ゴールに押し寄せた。

 36分にはMF13横山凌(2年)の蹴ったCKからDF4大橋令典(3年)が合わせて6点目を奪取。その後、39分に一瞬のスキを突かれて1点を献上しながらも、40+1分に途中出場のMF14武田圭叶(3年)が7点目、さらに終了間際の40+3分にはまたもサイドを攻め上がった平出がGKとの1対1を冷静に制して8点目と、最後まで攻め立てた。

 足立と平出の2人がハットトリックを達成するなど見事なゴールラッシュで勝利を飾った多摩大目黒は、1次トーナメント2試合で13ゴールを奪って突破を決めた。2次トーナメントの1回戦では堀越と対戦する。

 一方で、法政大高も交代カードを切りながら、なんとか流れを変えようと奮闘した。後半5分から出場したFW10奥村克海(3年)は粘り強いポストワークで前線の基準点となり、後半13分から起用されたMF14高山陸(2年)は素早い飛び出しから一矢報いてみせた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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