PK戦を制し喜ぶ東海大高輪台イレブン

 後半に入ると成立学園が攻勢を強める。後半9分、MF高木淳からMF陣田さらに高木へとパスをつなぎ高木がシュートを放つも、わずかに外れゴールならず。その直後には左サイドのFW渡辺弦から右サイドのMF陣田、さらに中央のMF佐藤へとつなぎ佐藤がシュートを打つも、東海大高輪台GK山本桐真がセーブする。

 成立学園は後半15分にもチャンスを掴みながら、シュートがバーに嫌われ得点を奪えない。一方の東海大高輪台は後半24分、FW建内翔空、MF菅原巧太を投入し、ゴールを奪いにかかる。

 後半30分、成立学園は右サイドからのクロスにFW渡辺がヘディングシュートを放つも惜しくも枠を捉えられない。

 結局両チームとも前後半で得点を奪うことはできず、試合は延長戦に突入。その延長戦でもなかなかゴールは生まれない。延長後半終了間際、成立学園はゴール前でDF瀧川穣がヘディングシュートを放つもわずかに外れゴールならず。東海大高輪台もMF菅原が左サイドからドリブルで運び自らシュートを放つも、ボールはバーを越え、無得点のまま延長戦は終了。決着はPK戦へ委ねられる。

 PK戦に入ると東海大高輪台GK山本が成立学園の2人目をストップ。しかし決めれば勝利の東海大高輪台5人目が外してしまう。その後はすべてのキッカーが成功で迎えた成立学園の7人目を、GK山本がまたもストップし、勝負あり。

 東海大高輪台がPK戦の末に成立学園を下し、準決勝進出を果たした。

(文・写真=風間久志)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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