岩倉のFW今井翔太は力強いドリブルを披露した(写真=多田哲平)

 後半6分には相手FW10村上暖(2年)に右サイドを突破されて、豪快な一撃を浴びせられ同点とされるも、その後はリーダーシップが光るDF5岩本優斗(3年)、DF6伊波淳哉(3年)のCBコンビが身体を張ってゴール前への侵入を許さない。

 そして都立美原が流れを一気に引き寄せたのは15分だった。ペナルティエリア内でファウルを誘うと、これで得たPKを清水が冷静にゴール左に決める。

 勢いに乗った都立美原はさらに18分には、右サイドからのクロスを頭で合わせた岡村のゴールでリードを2点に広げた。

 また後半アディショナルタイムでは、それまで2得点・1アシストの清水がまたも存在感を示す。FKで強烈なロングシュートを叩き込み、勝利を確信させる5点目を決めた。

 終盤は荒れ模様になり、やや後味の悪いゲームになったものの、チャンスを確実にモノにした都立美原が初戦を突破。2回戦へと駒を進めた。

 一方の岩倉も、テンポの良いカウンターを度々見せた。特に左サイドの村上と右サイドのFW7今井翔太(3年)の両ウイングのドリブルとMF14斉藤大雅(3年)の局面を変えるロングパスは都立美原を苦しめていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選