國學院も最後まで反撃の手を緩めなかった(写真=多田哲平)
東工大附はテクニシャンのMF10足立知憲(3年)を中心に攻撃を展開。ショートパスとロングパスを使い分けながら、國學院のDF陣を錯乱していく。
さらにはFW11豊田悠馬(2年)のスピードと運動量が、素早い攻撃に対応を迫られる相手をより疲弊させた。
すると後半9分、MF7川崎尊流(2年)が左サイドを鋭く突破すると、中央にグラウンダーのクロスを供給。これを豊田がダイレクトで合わせて、ついに東工大附が先制に成功する。
その後も、ボールが行ったり来たりする状況ではあったが、東工大附は徐々にチャンスを作り出していった。27分には途中出場のFW14原龍之介(1年)がゴール前に進入してシュートを放つと、その大きくはね返ったこぼれ球にDF4小池睦生(2年)が強烈なロングシュートをお見舞いする。さらに直後のCKで再び小池がヘディングで合わせた。いずれもゴールには至らなかったものの、國學院をヒヤリとさせた。
一方で國學院も、MF23江籠彰人(2年)、MF10小川航生(3年)のボール奪取から素早いカウンターを繰り出すなど、東工大附ゴールに迫った。後半の立ち上がりには流れを掴む時間帯も訪れ、3分にはサイドを駆け上がったMF3石崎翔来(3年)のパスから、12分にはFKから決定機を演出していった。また終盤にはCKで東工大附を脅かした。
それでも、牙城を最後まで崩させなかった東工大附が完封勝利。2回戦へと駒を進めた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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