安田学園も堅い守備ブロックを築いた(写真=多田哲平)
攻めども攻めども得点が遠い。さすがに焦りの見えてきた本郷は後半、さらに攻勢を強めて、安田学園のゴールに襲い掛かった。
8分、10分とミドルシュートを放ち、その直後にはCKでゴールを狙う。しかし、そのどれもが相手GK1山口拓海(3年)のスーパーセーブに阻まれた。その後、右サイドを突破したMF6頼潤之介(3年)のシュートもゴール左に外れていく。
ついに安田学園の堅陣を打ち破ったのは25分だった。ペナルティエリア外にこぼれたボールを拾った池本が渾身の一撃をゴール右隅に突き刺し、待望の同点ゴールを奪う。
そして、その直後、左サイドからのクロスがペナルティエリア内で相手のハンドを誘い、PKを獲得。これを服部がゴール左に決め、逆転に成功する。
その後は安田学園の反撃を受ける時間帯もあったが、DF15廣野天祐(3年)と藤井のCBコンビを中心とした守備陣がはね返し、最後まで追加点を許さなかった。
1点差で惜しくも敗れた安田学園も、その戦いぶりは見事だった。先制点で勢いづくと、FW10田島陽生(3年)のアイデア、MF9荒木虹之介(3年)のドリブルなどから追加点を狙い、守備となれば素早い囲い込みで相手の自由を与えず、自陣ゴール前では堅牢なブロックを築いた。とりわけGK山口のシュートストップには見応えがあった。
薄氷の勝利とはいえ、そんな安田学園に逆転で下した本郷は、都大会進出をかけてブロック決勝を戦う。
(文・写真=多田哲平)
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