中央大学高もFW丸山純平を中心に攻撃を組み立てた(写真=多田哲平)
後半に入っても再三相手の守備陣形を崩しながら、ネットを揺らせない時間が続いた。
小倉と青野が度々バイタルエリアに進入してゴール前にパスを送るもフィニッシュが枠を捉えられず、FKやCKのプレースキックで多彩なパターンを披露するもわずかに合わない。
ようやく追加点が生まれたのは、23分だった。青野が蹴ったグラウンダーのクロスにDF12八幡太晟(3年)がダイレクトで合わせ鋭いシュートをゴールに叩き込む。見事にデザインされたCKだった。
この追加点で精神的にも余裕が生まれた都立東は、完全に試合を掌握。パスとドリブルを巧みに使い分けて相手を翻弄し、守っては素早いプレスですぐさまボールを奪還し続けた。
そして35分過ぎから、ここまでの苦労が嘘のようにゴールを積み重ねる。
36分にペナルティエリア内で仕掛けた青野が倒されPKを得ると、このPKを青野自ら決めて3点目をゲット。さらに38分には敵陣でボールをカットした小倉がそのままゴールネットを揺らし、39分には左サイドからのクロスをFW村山蓮(2年)が合わせて加点。さらに40+1分には、敵陣中央でボールを受けたMF奈良部叶(2年)が敵陣を突き進み、ゴール左隅に鋭いシュートを突き刺した。
終わってみれば6得点と高い攻撃力を発揮した都立東は、見事に支部予選を突破。都大会へと駒を進めた。
一方で敗れた中央大学高も、時折迫力のあるカウンター攻撃を披露。丸山のドリブルやMF11大竹巧人(2年)らの推進力には見応えがあった。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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