上尾は攻め続けながらも守備の意識も徹底していた(写真=佐藤亮太)
ひとつめがゲーム中、ベンチ、イレブンから飛ぶ「上尾ファースト」という掛け声。
例えば、相手GKのキックから始まる際、「ファーストボールに触っていこう」「ちゃんとボールにぶつかりにいこう」という選手同士の合言葉。攻め続けながらも『まずは守備から』という意識が徹底されていた。
もうひとつは上尾を率いる塚田智宏監督の声。
「緊張感を楽しみに変えよう」
「きょう、お前を起用して良かったよ」
「その崩し方、最高!」
「良いプレーはどんどん良くなる」と、とにかくポジティブ。選手たちを乗せに乗せた。
こうした明るいベンチからの声は「いつも意識している」と話す塚田監督は「苦しくなると選手のパフォーマンスが落ち、過緊張から身体が思うように動かなくなる。身体を良い方向に動かすにはどうすればいいのか、練習中から伝えている。選手に『なにをやってるんだ!』といったところで選手は良くなりませんから」と理由を語った。
「きょうはサボった選手がいなかった。きょうは勝ち切れてよかった」笑みがこぼれる塚田監督だった。
(文・写真=佐藤亮太)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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