帝京長岡 vs 新潟明訓

 延長前半2分、新潟明訓は左サイドでボールをキープした友坂が意表を突くループパスを相手最終ラインとGKの間に通す。それをMF平井壱弥が合わせネットを揺らすが、惜しくもオフサイドの判定。帝京長岡もMF廣井蘭人が決定機を迎えるがシュートは枠を捉えきれない。

 エンドが変わった延長後半2分。とうとう均衡が破れる。帝京長岡は後半30分から途中出場したDF森健太朗が岡村の右CKを頭でたたき込み先制点に成功する。この1点を守りきった帝京長岡が、5大会ぶりの全国出場を決めた。

 帝京長岡は前日4日に行われた北越との準決勝に続き、延長戦を制した。谷口哲朗総監督は「ベンチより選手が冷静だった」とタフに戦った選手達に賛辞を送った。主将の桑原も「逆境を楽しむような雰囲気がチームにはあった。日々の激しい練習によって団結できている」と話した。決勝点を奪った森は「ヘディングは苦手だが決まって良かった。総体まで残り少ないが、球際の強度を全員で見直して勝ち上がりたい」と力を込めた。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選