熊本商 vs ルーテル学院(写真=井芹貴志)

 中盤では運動量や出足でルーテル学院がやや上回っていた印象もあるが、熊本商は「強度を上げた中でしっかりプレーすることを求めたきた」と時田剛二監督が述べる通り、球際のデュエルで強さを見せてバイタルへの侵入は許さず。逆に奪ったボールをシンプルへ前線へ送る中でも、キャプテンの飯冨開世がサイドに流れて起点を作り、開けたスペースにサイドからのランニングで入っていくことで相手を引っ張るなど、徐々に流れを引き寄せていく。

 しかしカウンターで右から楢木野佑が持ち込んだ36分、同じく楢木野から眞鍋壱芯とつないで最後は飯冨が狙った39分と、前半終了間際に迎えた決定機は決めることができず。0-0で前半を終えた。

 熊本商は、飯冨とのコンビネーションから田上嵩斗が狙った42分、さらに高浜がヘディングシュートを放った44分と、後半立ち上がりにもチャンスを迎える。しかしルーテル学院はこうした場面を冷静に抑え、46分、長﨑義喜から髙田昊青とつなぎ、最後は左サイドからゴール前に入っていた古場楓雅が押し込んで先制に成功。

【次のページ】 準決勝 熊本商 vs ルーテル学院(3)

▽第101回全国高校サッカー選手権熊本予選
第101回全国高校サッカー選手権熊本予選