ゴール前で競り合う両校(写真=中倉一志)

 この試合の注目は、2回戦の福岡工大城東戦を9-0のスコアで勝ち上がって来た博多の攻撃力を北九州がいかにして抑えるのかということ。そして北九州は見事に博多の攻撃力を封じ込めた。その中心になったのが原大翔、東本龍弥、木村友哉の3人が組む最終ライン。特に豊富な運動量で博多のチャンスの芽を摘んで行く木村友哉のプレーが光る。

 そんな守備陣に支えられながら北九州は全員がアグレッシブにボールを追った。小気味よいテンポのショートパスを操りながら、人もボールも動かして相手守備陣を崩すスタイルの博多に対し、鋭い出足でファーストディフェンダーがプレスをかけ、2、3人とサポートして常に数的優位を保って博多の持ち味を消した。前半は0-0。北九州が思惑通りに試合を進める。

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▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選