誤解を恐れずに言えば、福岡西陵の守備が巧みだったわけではない。守備意識を高める福岡西陵に対し一方的にボールを支配する高稜は、守備ブロックの前でボールを動かしながら福岡西陵の隙を窺い、長短のパスを駆使しながら、ここぞというところでゴールに迫った。それを福岡西陵がなんとか弾き返すという展開だった。
それでも福岡西陵の選手たちの声は途切れることはなかった。
「もっともっとやれるぞ」「やりきろう!」
そんな声がピッチに響き渡る。
▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選