希望が丘 vs 東福岡(写真=中倉一志)

 そして後半の飲水タイムを挟んで、少しずつ希望が丘が前へ出る回数が増えていく。1点のビハインドとはいえ、試合展開は希望が丘の狙い通り。前半から攻守にわたってスプリントを繰り返す川元翔太郎(3年)がチームに勇気を与え、次第に希望が丘に前への勢いが生まれ、カウンターからゴールに迫るシーンも作り出した。

 そんな希望が丘を突き放したのが冒頭のゴールシーン。希望が丘にとって悔やまれるのは、選手交代直後にわずかに集中力を切らしてしまったこと。14分に喫した先制点も、勝負の行方が決まった2失点目も、いずれも選手交代直後に生まれた。

 逆に言えば、その隙を見逃さなかったのは東福岡の勝負強さを示すもので、また終盤の3得点はいずれも交代選手が決めたものだが、選手層の厚さも、最終的に結果と数字で差を示したのも強さの証明だと言える。そして準決勝は11月5日、ベスト電器スタジアムで東海大福岡と対戦する。

(文・写真=中倉一志)

▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選