九州文化学園 vs 国見(写真=藤原裕久)

 後半も背後を狙う九州文化学園に対して、サイド攻撃からチャンスを作る国見は、セットプレーから多くのチャンスを得るも九州文化学園の守備陣も集中を切らさずに対応。63分、国見の川添空良がゴール前で放った決定的なシュートもGK中山綺斗のファインセーブでしのぎきり、試合は1点差のまま終盤へ突入する。

 何としても1点のほしい九州文化学園は試合終了残り5分となったところで、次々と選手を交代し、パワープレーの強度をアップ。このピンチをGK今村泰斗の好反応でしのいだ国見は、アディショナルタイムに北村のFKから途中出場のFW利根悠理がヘディングを合わせて追加点。直後に試合終了のホイッスルが鳴り試合は終了。

 ともにゴール前の決定力に課題は残しながらも、「相手の特徴を把握して、うまくゲームコントロールができていた。(国見高校:木藤健太監督)」という国見が、決定機の数もシュート数でも上回り、2対0で九州文化学園を振り切り勝利した。

 勝った国見は4年連続での準決勝進出を決定。木藤監督は「時間は限られていますけど、まずは今日の振り返りをしっかりとやって、次の対戦相手への準備を進めたい」と3年ぶりの決勝進出を目指し次戦に意識を切り替えていた。

(文・写真=藤原裕久)

▽第101回全国高校サッカー選手権長崎予選
第101回全国高校サッカー選手権長崎予選