沼田は準決勝で敗退(写真=寺田弘幸)

 「練習から相手と相手の間の狭いスペースにボールを積極的に入れる形をやってきたので、練習通りにうまくいきました。(岡本)敬大からパスを受けたとき、トラップで決まったなと思いました」

 この得点で余裕も生まれた広島皆実は、攻撃の手を緩めることなく躍動感のあるサッカーを展開していく。71分に藤井颯がCKを合わせて2点目を決めると、76分には右サイドから藤井永が思い切りよく蹴り込んでリードを広げた。

 攻撃に魅力のあるチームらしく3-0の勝利を収めた広島皆実は、20日に2年ぶりの全国出場を目指して決勝の舞台に臨む。

 迎える相手は広島国際学院。総体では準決勝で当たってアディショナルタイムに同点に追い付き、延長戦で競り勝った。とても苦しめられた相手との再戦となり、小熊監督は「総体の試合は皆実のプライドで勝った試合でした。内容はさっぱりでも選手たちがプライドを見せてくれた試合だったので、今回はもっと選手を輝かせられるようにしていきたい」と意気込みを語った。

(文・写真=寺田弘幸)

 

▽第101回全国高校サッカー選手権広島予選
第101回全国高校サッカー選手権広島予選