星稜 vs 鵬学園

 その後はリスクを負わず、シンプルに前にボールを運んでチャンスを創出。守備陣もGK加藤夕暉(3年)とCBの猿楽を軸に相手の攻撃を跳ね返し、相手にシュートすら撃たせない。すると、ロングスローを起点にゴールが生まれる。22分に山下がネットを揺らすと、28分にはこぼれ球に反応したMF平良大研(3年)が豪快に左足で蹴り込んでリードをさらに広げた。

 攻撃陣はシュート5本で4得点、守備陣は被シュートを僅か1本。盤石の試合運びで後半に入ると、8分にCKから鵬学園の主将・CB八十島陸翔(3年)に1点を返されてしまう。「点を取られて多少バタついたゲームになった」と指揮官が課題を口にした通り、開始15分を無失点で乗り切れず、その後は相手に押し込まれる時間帯が続いた。だが、選手たちは再び集中力を高め、相手に次の1点を与えない。中盤以降も相手の圧に屈して自陣で守る展開となったが、最小失点で切り抜け凱歌をあげた。

 決定力の高さを見せ、全国大会出場を決めた星稜。夏のインターハイでは1回戦で昌平と対戦し、1-3で敗れた。その際は相手がシュート6本で3得点を奪った一方で、星稜はシュート9本でアディショナルタイムに生まれた1点のみ。「決定機を決めるか決めないか。そういう経験は夏のインターハイが大きかった」と指揮官が明かした通り、秋に向けて決定力の向上を図ってきた。きっちり仕留め切ったのは、チームが成長した証。過去2大会はいずれも初戦敗退となっているが、本大会までにさらに得点力に磨きをかけてさらなる飛躍を目指す。

▽第101回全国高校サッカー選手権石川予選
第101回全国高校サッカー選手権石川予選