松本県ヶ丘 vs 松商学園(写真=田中紘夢)
2得点を挙げた市ノ瀬は「準々決勝では決められなくて、チームのみんなに助けてもらった。今日の試合は自分が決めてチームを勝たせるという気持ちが強かった」と振り返る。その言葉通りに結果を残したが、「チームとして圧倒的にチャンスが多かった。自分もシュートをたくさん打っていたなかで2ゴールだけだった」とハットトリックを逃して悔やんだ。
準決勝の会場はサンプロアルウィン。J3リーグ・松本山雅FCの本拠地であり、同クラブのU-12で育った市ノ瀬にとっては特別な舞台だった。「小学生の時にここで1回プレーしたが、その時はスタメンではなかった。昨日からワクワクして寝られない部分もあったし、試合中はすごく楽しかった」と明かす。
11月6日にチームは再びサンプロアルウィンで、9年ぶりの決勝を戦う。相手は松本国際。市ノ瀬は「自分が決めてチームを優勝に導きたい」と語気を強めた。
一方で敗れた松本県ヶ丘は、14年ぶりのベスト4。過去に9回の全国出場を誇る古豪が、復権を印象付ける大きな結果を残した。
(文・写真=田中紘夢)
▽第101回全国高校サッカー選手権長野予選
第101回全国高校サッカー選手権長野予選