各務原、プリンス勢の中京を撃破!

各務原が決勝へ

 7年ぶりの選手権出場まであと1勝だ。

 11月5日、第101回全国高校サッカー選手権岐阜予選の準決勝が行われ、各務原中京と対戦し、2-1で下して決勝進出を決めた。

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 各務原にとって、中京は過去2年の選手権予選で敗れている相手。梅野剛監督も「去年と一昨年は中京に負けて、選手権出場の道が断たれた。彼らには関係ないけど、今年は初対戦だし、いかに飲み込まれないように戦うか。相手がプリンスリーグで戦っているとかではなく、やれることをやろうと言って送り出した」と話し、負けられない相手だったのは間違いない。

 序盤から相手にボールを握られ、苦しい時間帯が続いた。それでも、自分たちのストロングポイントを見失わず、堅守速攻の形から主導権を奪いにいく。DF清水優希(3年)、DF大田淳之介(3年)のCBコンビと主将・GK大島裕雅(3年)を軸に守り、そこから一気に前線にボールを送ってシンプルに攻撃を展開。24分には大久保淳平(3年)のFKからMF細野裕介(3年)がバー直撃のヘディングシュートを放つ。少しずつゴールに迫る回数が増えると、32分に均衡を破る一撃が生まれる。大久保が左サイドでボールを持つと、一気に対角線上にボールを蹴り込む。ここに走り込んできたのが山下だ。相手の背後でボールを受けると、GK日下部圭一輔(2年)との1対1を制してネットを揺らした。

中京は準決勝敗退

 一気に流れを掴むべく、各務原はショートカウンターから追加点を狙いにいく。しかし、前半終了間際に一瞬の隙を突かれ、ゴールを許してしまう。中京のFW三津原はやと(3年)に左サイドから突破を許し、カットインからゴールを決められた。

 同点に追い付かれて嫌な雰囲気が漂うなか、各務原はハーフタイムに気持ちをリセット。後半開始から気落ちせずに戦い、再びアグレッシブな姿勢でゲームを進めていく。すると、48分に細野がミドルシュートを放つと、大久保が左足で触って僅かにコースを変える。これがゴールに吸い込まれ、早い時間帯に勝ち越しに成功した。

 その後は相手に押し込まれる時間が続き、ロングスローからヒヤリとさせられる場面が散見。勝ち越し点を奪った直後の11分、DF大井元気(3年)のクロスからMF岩崎青波(2年)に右足でボレーシュートを放たれてしまう。ここはGK大島の好セーブでことなきを得たが、相手の攻撃を受ける展開となった。

 だが、チームが一体となってリードを死守。要所を締めて相手の攻撃を跳ね返す。最後まで集中力を切らさずに戦い、決勝進出を決めた。

▽第101回全国高校サッカー選手権岐阜予選
第101回全国高校サッカー選手権岐阜予選