奈良育英イレブン(写真=会田健司)
スコアレスのまま後半を迎え雨足も強まる中、一進一退の攻防が続く。52分には奈良育英がMF2藤岡仙太郎と後半から投入されたMF22村田康成が連続シュートでゴールに迫る。
このピンチを凌いだ山辺も68分に右CKからDF3辻学人がヘディングシュート。これはゴールラインギリギリでDFにブロックされるも、こぼれ球に反応した太田が左足を振り抜く。しかし、このシュートは枠の中に収めることが出来ず決め切れない。
両チームがゴールを奪えないまま前後半80分が終了し、試合は延長戦に突入。
するとここから奈良育英の攻撃陣が爆発。まずは延長前半開始から16秒、藤岡がDFの裏に浮き球を送ると走り込んだMF18木村航大が飛び出した相手GKより先に追いつきゴールに流し込む。遂に試合の均衡を破った奈良育英はさらに85分、MF10濱上大輝が前線でドリブルを仕掛けると、濱上がDF2枚を引き付けフリーになったMF21山本浬がボックス手前から左足を一閃。これがゴール左上に突き刺さる。
2-0で延長後半を迎えると85分、奈良育英は前向きでボールを受けた濱上が左に駆け上がったMF8磯貝新之助を使う。パスを受けた磯貝はボックスに侵入しカットインから右足でGKニアサイドを打ち抜く。延長戦に入って怒涛の3連続ゴールを決めた奈良育英が3-0で山辺を振り切った。
▽第101回全国高校サッカー選手権奈良予選
第101回全国高校サッカー選手権奈良予選