見事に奈良予選を勝ち抜いた奈良育英の梶村卓監督は「去年は10年ぶりだったんですけど、過去を振り返れば連続して出場するのが当たり前のチームだったので、それが難しい状況になったので今年が凄く大事だという想いがありました」と名門復活に向け連続出場が大事だったとコメント。

 山辺に対しては「凄くエネルギッシュなチームですし、そのパワーを持っていました。そこを乗り越えられる、飲み込めるようにと準備をしていました」と話した。

 "全員守備、全員攻撃"をモットーに全員が献身的にハードワークをして戦う奈良育英。「前回は1勝できましたけど、2つ目のところで大敗を喫しているのでそこを超えれるように準備していきたい」と、全国大会に向けて昨年超えを目指す。

 一方、2度目の全国を目指し決勝まで勝ち進んできた山辺は決定機もあっただけに悔しい敗戦となった。1年生からキャプテンを務めてきた太田にとっては最後の選手権。興津大三監督やチームメイトたちとの集大成としては残念な結果となってしまったが、鋭く相手ゴールに迫る太田の姿は後輩たちの目に焼き付いたことだろう。

(文・写真=会田健司)

▽第101回全国高校サッカー選手権奈良予選
第101回全国高校サッカー選手権奈良予選