後半に入ると矢板中央は攻撃の中心的存在のFW10若松優大(3年)を投入しゴールを奪いにかかる。3分、その若松がゴール前で粘ってシュートを放つ。これを宇都宮短大附GK増田がクリアすると、こぼれ球を矢板中央MF6田邊海斗(3年)が拾ってミドルシュートを打ち込むも、ボールは惜しくも枠を外れゴールには至らない。
宇都宮短大附は矢板中央の武器でもあるセットプレーに対しても粘り強いディフェンスを見せゴールを死守。素早いカウンターから得点を狙っていく。
矢板中央 vs 宇都宮短大附
すると後半10分、宇都宮短大附はカウンターからFW田上が攻め上がると、相手DFと競り合いながらシュート。しかしボールはバーを越えてしまう。
試合はその後も矢板中央が押し気味に進めるも、宇都宮短大附のディフェンス陣は集中力を切らさず、後半もスコアは動かず、試合は延長戦へ。その延長戦でも両チームとも得点を奪えずPK戦へと突入する。
PK戦に入ると宇都宮短大附のGK増田が躍動。5人目を終え3-3で迎えたサドンデス、増田は矢板中央の7人目をストップ。宇都宮短大附の7人目がポストに当てて失敗するも、増田は矢板中央の8人目もストップ。プレッシャーのかかる中、宇都宮短大附は8人目のDF3齋藤淳行(3年)が落ち着いて決め、熱戦に終止符。PK戦を5-4で制した宇都宮短大附は矢板中央の6連覇を阻止するとともに、決勝へと駒を進めた。
(文・写真=風間久志)
▽第101回全国高校サッカー選手権栃木予選
第101回全国高校サッカー選手権栃木予選