佐野日大 vs 國學院栃木

　後半に入ると佐野日大はフィジカルに優れたFW中埜信吾(3年)を投入。ボールを保持する國學院栃木に対し、前線からプレスをかけ、ボールを奪いにかかる。さらにキープ力のある中埜がボールを収めることで、攻撃の回数も増えていく。

　すると後半5分、佐野日大はMF18籾山陽紀(3年)が左サイドから攻め上がると、ファーサイドのFW中埜へパス。中埜の折り返しに反応したDF高根澤がシュートを狙うも、國學院栃木GK菊田が打たれる前にセーブし、得点を許さない。

　佐野日大は後半19分、相手の連携ミスからボールを奪うと、FW中埜がゴール前へボールを送る。しかし國學院栃木ディフェンス陣がかろうじてクリアしゴールを死守。

　終盤に入り、やや足が止まってきた國學院栃木に対し、いいリズムを掴み始めた佐野日大は後半終了間際の39分、ゴール前まで攻め込むとMF12成田栞(2年)がシュート。一度はGKにクリアされるも、こぼれ球をFW中埜がシュート。これがネットを揺らし、佐野日大が終了間際に先制点を奪う。

　後半アディショナルタイム、國學院栃木はCKのチャンスを作ると、GK増田までを上げて全員攻撃。しかし同点ゴールを狙ったCKは佐野日大GK17平岡倖輝(2年)が直接キャッチし万事休す。直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、佐野日大が勝利。1-0で國學院栃木を下し、前回大会に続き決勝進出を果たした。

(文・写真＝風間久志)