川口工のDF佐藤陸夢は攻守に働いた(写真=多田哲平)
和光国際に追加点が生まれたのは47分。CKでゴール前の混戦から村山がヘディングで得点。村山は先制点に続き、2点目も決めチームを勢いに乗せた。また57分には永井が豪快なミドルシュートを突き刺して3点目。
さらに67分には右サイドからのクロスに合わせた永井のシュートのこぼれ球にMF6齊藤翔太(3年)が反応。鋭いシュートを決めて、チームに4点目をもたらす。
4点のリードを得ても和光国際の攻撃の手は緩まない。翠川潤監督はメンバーを入れ替えながら攻撃の強度を保ち続けさせた。そして72分に川路の反転シュートが決まり、75分には途中出場のMF8村上晧亮(3年)の絶妙スルーパスに抜け出した川路が再び決めて6点差とする。
守っては、ボールを放り込まれてもDF3吉村獅道(3年)とDF13中原航星(2年)のCBコンビがはね返し続け、65分のPKではGK1髙安拓翔(3年)がビッグセーブし、川口工の攻撃をシャットアウト。久しぶりの公式戦とあって入りは固い印象だった和光国際だったが、終わってみれば6-0の快勝で、見事にブロック決勝へと駒を進めた。
一方で川口工は敗れたとはいえ、前半に見せた粘り強さは誇れるものだった。30分頃には流れを押し返し、相手ゴールに度々迫ってもいた。常に相手の背後を狙い続けたFW9小林龍太(3年)と、ディフェンスから前線まで幅広いポジションをこなしてゲームを作ったDF10佐藤陸夢(3年)はチームをけん引した。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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