新座柳瀬もリードを広げられながらも最後まで反撃の姿勢を崩さなかった(写真＝多田哲平)

　52分、DF4佐藤大夢(3年)からパスを受けた五十嵐がドリブルで相手DFを次々にかわして鋭いシュートを決める。これで新座のリードは4点に。

　60分には左サイドを駆け上がった田中の落としから五十嵐がダイレクトでゴールネットを揺らして、さらに追加点をゲット。

　そして80分には、またも敵陣を切り抜けた五十嵐がゴール左隅を打ち抜き、チームに6点目をもたらす。五十嵐はこの日5ゴールと大きな存在感を示した。

　終了間際の80＋2分に一瞬の隙を突かれて1失点を喫したものの、五十嵐の大活躍もあり”新座ダービー”を6-1で制した新座は2回戦を突破。27日のブロック決勝への切符を手にした。

　かたや新座柳瀬もリードを広げられながらも闘志を燃やし続け、時折見せたカウンターに迫力を感じさせた。鋭い飛び出しで一矢報いたMF14鬼沢暁哉(1年)の得点は見事。またSBのDF17千葉蒼太(2年)とDF21阿部海来(1年)、あるいは千葉に代わって途中出場したDF20稲葉匠音(3年)がオーバーラップを仕掛けた時には分厚い攻撃を見せていた。また長身ボランチMF6山﨑隼人(2年)は献身的に守備をこなしつつ、機を見て鋭いミドルシュートを放ち、相手の脅威となっていた。

(文・写真＝多田哲平)