深谷一のキャプテンDF小林一翔は1対1の強さを披露した(写真=多田哲平)

 後半に入っても川口北ペース。44分に一瞬の隙をつかれて相手FW8目﨑陸玖(2年)9に同点ゴールを献上するも、46分には左サイドを突破した船越のクロスから大久保がトラップからすかさずからゴールニア上を撃ち抜き、再びリードを得る。

 さらに56分には右サイドからペナルティエリアに進入したMF7石原峻吾(3年)が追加点。

 69分には再々オーバーラップを繰り返す船越のクロスから、逆の左サイドを走っていたFW13中村優斗(3年)が飛び込み加点すると、ここからゴールラッシュが始まる。70分には敵陣をドリブルで打開した大久保が左足でゴール左を華麗に撃ち抜き、一気にリードを4点に。

 72分にはMF柏﨑直人(3年)のゴールで深谷一に2点目を許したものの、78分に船越が上げたFKから大久保がダイレクトで合わせてゲームを締めた。

 4得点の大久保、3アシストの船越の躍動もあり見事に6-2で振り切った川口北が、決勝トーナメントへの切符を手にした。

 もっとも敗れた深谷一も最後まで粘りを見せた。スタミナが切れそうになった終盤でも追加点を奪いにいった姿勢は称賛に値する。得点を挙げた柏﨑と目﨑の以外にも、前線で積極的にパスを引き出し牽引者となったMF11柳一真(3年)、1対1の強さを見せつつキャプテンとしてチームを支えたDF4小林一翔(3年)の奮闘が光った。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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