聖望学園のMF本間翔太(左)は攻守に幅広く働いた(写真=多田哲平)

 終盤に入っても昌平の攻撃の手は緩まなかった。78分には左サイドでボールを持った長が寄せてくる相手のDFを巧みにかわしてゴールを撃ち抜き7点目。80分にはペナルティエリア左でパスを受けたMF6佐藤海空斗(3年)が冷静にゴール右に流し込んで8点目。

 そして80+3分には、試合を通して再三シュートを放っていたMF11篠田翼(3年)がゴールを奪い、圧勝劇を締め括った。昌平のシュート数は前後半を合わせて37本。

 一方で聖望学園には5本しか打たせなかった。DF5石川穂高(2年)と佐怒賀を中心とした守備陣の的確なカバーリングと、佐藤と土谷の2ボランチの素早い寄せでピンチの芽を刈り取っていた。

 また負傷離脱していたキャプテンで鹿島アントラーズ加入内定のDF4津久井佳祐(3年)が、インターハイの準々決勝以来、約3か月ぶりに公式戦復帰を果たしたのもポジティブな材料だ。

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