細田学園 vs 埼玉栄(写真=矢島公彦)

 埼玉栄は前半38分に2トップの一角、小磯慧秦(2年)に代えてMF小川史門(3年)を投入すると、ボランチで先発した荒井大和(3年)をFWに配置し、こう着した戦況の打開を狙った。しかし前半から何度か良い形に持ち込み、絶好の位置とタイミングでシュートを打ったが、出足の一歩が早く、素早く体を寄せる細田学園にブロックされ、2度、3度と得点チャンスを逃していた。

 後半もいくらか埼玉栄が押し込んだが、無得点のまま終了し、延長戦に突入。その前半3分だった。埼玉栄は後半28分から出場していたMF原虎太郎(3年)が、右サイドからファーポストに質の高いクロスを供給すると、沖中がヘッドで押し込んで決勝点を奪った。

 細田学園も延長後半終了間際、途中出場のMF中村心之丞(3年)が、パンチ力のある強シュートを放ったものの、わずかに左に外れた。4年連続でベスト8入りし、初の準決勝進出が懸かっていたが、今回も8強の壁を破れなかった。

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▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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