千葉経大附のDF髙堂凌平(左)は力強いディフェンスを披露(写真=多田哲平)

 その速攻が奏功したのが47分。ペナルティエリア内で横パスを受けた稲垣がゴール左を撃ち抜き、先制点をもたらした。

 さらにその1分後の48分、スルーパスに反応してGKと1対1になった稲垣のシュートのこぼれ球を松本が決め込み追加点。柏井はあっという間に2点のリードを得た。

 その後、FW10稲葉琉己(3年)やMF8松本拓海(3年)などを投入して選手交代を施しながら強度を維持する千葉経大附に対し、最後まで隙を見せることなくシャットアウトに成功。

 完封勝利を収めた柏井は2回戦で東京学館浦安と対戦する。

 かたや敗れた千葉経大附は昨年度のリベンジは果たせなかったが、最後まで柏井ゴールを脅かした。FW9石井琉斗(3年)はパワフルなポストワークで前線の基準点となり、守備ではDF4髙堂凌平(3年)とDF5髙見元汰(3年)が素早いカバーリングを見せた。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選