市原中央のFW門脇陽太は力強いポストワークを見せた(写真=多田哲平)

 そして67分には右サイドを抜け出た郡司がゴール左を撃ち抜き10点目。得点者は計8人にも上り、丸山と郡司は2ゴールの活躍を見せた。

 波多監督は課題と収穫を語る。

 「ハーフタイムに流れのなかで崩すことにチャレンジしようと話しましたが、市原中央さんの粘り強さもあり、なかなか崩し切れなかったですし、失い方が悪くてカウンターを食らう場面もありました。そこは課題だなと。(8人が得点したことについては)プレミアリーグで点数がなかなか取れないなかで、選手権の初戦という難しいゲームで一人ひとりが結果を出せたのは自信につながるんじゃないかなと思います」

 二桁得点という圧巻の強さでスタートを切った市立船橋は、準決勝で習志野と対戦。インターハイ予選では2-0で破っている相手と再び決勝進出を懸けて相まみえる。

 かたや大差で敗れた市原中央も見せ場をまったく作れなかったわけではない。時折見せたカウンターは鋭さ十分。特に前線のターゲットとなったFW10門脇陽太(3年)のポストプレー、FW11大熊琉斗(3年)とFW9西田侑生(2年)のドリブルには力強さを感じさせた。またMF6川名雷人(3年)は運動量豊富に中盤で働き、DF4畑祐馬(3年)は度々身を投げ出しながらシュートブロックに奔走した。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選