駒込もMF本木大登(右)を中心に奮闘を見せた(写真=多田哲平)

 しかし、それからも竹田のドリブルとプレースキックや、DF5中山真輝(3年)の豪快なロングスローで駒込ゴールに迫ったものの、前後半の80分間では追加点を奪えず、試合は延長戦へ。

 勝ち越し弾が生まれたのは、どちらもチャンスを作りながら迎えた延長後半。96分、右サイドを突破した正垣のクロスを竹田がダイレクトで合わせてついにリードを奪う。

 さらに終了間際の100+3分には、敵陣中央でパスを受けたFW9西悠太朗(3年)がDFを振り切りながらペナルティエリアに進入すると、左足でゴール右を撃ち抜いた。この追加点で勝負あり。早大学院が苦しみながらも3-1で2次予選初戦を突破。2回戦では日大二と対戦する。

 一方の駒込も敗れたとはいえ、地区トップリーグ所属(東京都5部相当)ながら2つカテゴリーが上の相手を追い込んだ戦いぶりは見事だった。DF4石井克弥(3年)とDF5篠田惇(2年)が対人の強さを見せれば、MF8金田早矢(3年)とMF10本木大登(3年)の両ボランチは素早くセカンドボールを拾ってピンチの芽を摘んだ。FW11松浦佳生(3年)の抜け出しや坂倉の推進力も印象的。GK1赤羽克弥(3年)のパントキックからMF7落合優希(3年)のバー直撃のシュートにつなげたカウンターが決まっていれば、展開はまた違っていたかもしれない、そう思わせる奮闘ぶりだった。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選