日大豊山 vs 大東大一

 後半に入り、日大豊山はFW11高橋剛(3年)を投入。中央ワントップに据え、FW9野尻を左サイドへ移すとその効果は開始早々に現れる。2分、FW11高橋が右サイドに流れボールを受けるとエンドライン際まで攻め入りゴール前へグラウンダーのパス。それを逆サイドから走り込んできたFW9野尻が蹴り込み勝ち越しに成功する。

 同点に追い付きたい大東大一は後半23分、相手CKをしのぐと速攻から一気に相手ゴール前までボールを持ち込み、最後はFW13村木がシュート。しかしこれは相手ディフェンダーに阻まれる。31分にもMF10桜井が惜しいシュートを放ち、37分にはDF3近藤陽(3年)、MF10桜井とつないだボールをFW7小杉が狙うも日大豊山の決死のディフェンスによりゴールを奪うことができない。結局、試合はこのままタイムアップ。日大豊山が接戦を制し3回戦へと進んだ。

 DF5近藤の優れたビルドアップ能力、DF6上原航平(3年)のサッカーIQの高さを感じさせる絶妙なポジショニング、チャンスを幾度も演出したMF10桜井の創造性。大東大一も日大豊山に引けをとらないレベルの高さを感じさせたが、後半立ち上がりのわずかな隙が結果を分けることとなった。

(文・写真=菊地亮)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選