保善のDF後藤寛は最終ラインで奮闘した(写真=多田哲平)
56分に、途中出場のFW20二杉茶利(3年)が敵陣深くに飛び出して3点目。さらに68分には相手ディフェンスラインの裏に抜け出した齊藤がゴール右に流し込み4点目を決める。
終了間際の80+4分には、これまた途中出場のFW12山下悠人(2年)が右サイドでボールを受けると、鋭くゴールを撃ち抜き5点目をゲット。見事5-0で快勝した帝京は、13年ぶりの冬の全国に向けて好発進を決めた。 それでも日比威監督は「次に進めたことも良かったし、途中出場の選手がアピールしてくれたのは良かった。ただ、もっと点を取れたと思うし、物足りない。先発で出ていた選手はもっとやれるはず。仕留めるところで仕留めないといけなかった」と逸機が目立った点に苦言を呈した。 難しいトーナメントとあって5-0の勝利でも気を抜かない。帝京は次戦の準々決勝で多摩大目黒と対戦する。 一方で敗れた保善も見せ場を作れなかったわけでない。38分には敵陣の背後に抜け出したFW9清水遥斗(3年)がゴール寸前まで迫るなど何度か惜しいシーンを作っていた。またMF7小寺智也(3年)の展開力、CBのDF3後藤寛(3年)の対人能力の高さ、MF2小山瑛聖(3年)とDF6戸田海琉馬(3年)の瞬間的な推進力は目を引いた。(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選