日大豊山のDF槇山裕仁は攻守で存在感を示した(写真=多田哲平)
後半に入ると、さらに攻勢を強め、日大豊山のカウンターを抑えながら押し込んでいく。
右サイドハーフのMF5濱名桜次郎(3年)は懐の深いボールキープと機を見たスルーパスで攻撃のアクセントに。またMF15渋江康生(3年)とDF12鈴木楽生(3年)の両SBは果敢な攻め上がりを見せた。
そして74分、横倉の放った左CKからファーサイドで待ち受けていた小柳が追加点。勝利を引き寄せる3点目を奪ってみせた。1年生アタッカーの小柳はこの日2得点の活躍。
終盤にはDF7槇山裕仁(3年)のロングスローなどから畳みかけてくる日大豊山の攻撃をシャットアウト。76分の左サイドからの決定的なクロスもGK1中谷悠人(1年)がパンチングでセーブし、追加点を許さなかった。
セットプレーの3発で見事に逆転勝利を収めた東久留米総合は、準々決勝で成立学園と対戦する。
一方で惜しくも敗れた日大豊山も、迫力のあるカウンターを披露した。佐久間とFW9野尻朝陽(3年)の両翼はスピード感溢れる突破を仕掛け、MF8志村陽(3年)は運動量豊富に中盤を駆け回った。またロングスローで相手の脅威となった槇山は、的確なカバーリングも見せ、GK1磯貝仁斗(3年)は「熱量足りないよ!気持ちだぞ」など声を張り上げてチームを鼓舞し続けた。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選