津工は後半に怒涛の追い上げを見せた(写真=矢島公彦)
「前半はボールを動かすことができたので良かったんですけど、後半、3点目を取った後に相手のペースになって、良い展開にはできなかったなと。そこでしっかりボールを繋ぐことができればウチのペースにできたんですけど、ちょっと焦りが出て、蹴ることが多くなって、相手に拾われるケースが多かった」
成立学園にとって、選手権での勝利は実に19年ぶり。それでも山本監督は「1勝できたというのは全然考えていなくて、それよりも、やっぱり成立らしいサッカーができたかを追求したいなと思っています。その点で今日はストレスが少し溜まったなというのが正直な気持ちですね。ミスが多かったので、そこを修正して次につなげたいです」とあくまで内容にこだわる姿勢を示した。
勝利した成立学園は12月31日の2回戦で、日本文理(新潟)か立正大淞南(島根)のいずれかと対戦する。
一方、凄まじい追い上げを見せた津工の戦いぶりも素晴らしかった。1トップの庄司はターゲットとして機能し、MF7八木玲央翔(3年)と増山の2シャドーは果敢に打開を試みた。左サイドのMF11北川漣(3年)の運動量も目を見張った。
(文=多田哲平、写真=矢島公彦)
▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権