帝京可児イレブン(写真=矢島公彦)

  こうして「DFであっても個人のシュートを意識するように言ってきた」(高原良明監督)チームコンセプトを体現する形で先制点を奪った岡山学芸館。対する帝京大可児も69分に8吉兼が見事なドリブルからシュートを放つなど、同点を目指し旺盛な闘争心を見せたものの、前線でのブラインドからのプレスバックや10山田、7木村のダブルボランチを中心に高い回収能力を発揮した岡山学芸館の守備はついに破れず。最後は巧妙に試合をコントロールした岡山学芸館が、2年連続の選手権初戦突破。過去3回、いずれも敗れていた駒沢陸上競技場の呪縛も自らの力で解き放った。

(文=寺下友徳、写真=矢島公彦)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権