「徳島ブルー」の底力は示した(写真=藤原裕久)

 立ち上がりからボールを動かす伝統のパスサッカーを展開する尚志は、サイドを広く使って5枚で守る徳島市立を押し込んでいくと、前半11分に鈴木虎太郎がショートカウンター気味に左サイドを突破すると、そのままゴール前に切れ込みシュート。このシュートは徳島のGK、藤澤芭琉が辛うじてセーブしたものの、「味方が良いボールを持ってきてくれたので決めるだけだった」という網代陽勇がすかさずゴール前に詰めて押し込み尚志が先制。

 1点を失った徳島市立は、山座拓達の素早い寄せからの速攻や、林秀太のキックを生かしたセットプレーで反撃を狙っていくが、尚志のスキルの前に押し下げられ攻撃のスピードは停滞し、リードを許したまま前半を折り返す。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権