佐野日大イレブン(写真=会田健司)

 決定機を生かせなかった佐野日大だったが、安定した守備から効果的に攻撃を繰り出し内容では奈良育英を上回る出来。対する奈良育英も守備陣が集中を切らさず、粘り強い守備で凌ぎスコアレスで折り返す。

 ハーフタイムには奈良育英が2枚、佐野日大が1枚のカードを切る。佐野日大はその交代で入ったFW9中埜信吾(3年)が躍動。前線でボールを収め起点となると、攻撃の中心として相手ゴールに迫る。奈良育英も61分に満を持してエースのFW10濱上大輝(3年)を投入し勝負に出る。

 しかし両チームゴールを奪えないまま時間が経過すると、PK戦も目前の80分、佐野日大はDFラインの裏に抜け出した中埜が飛び出したGKの上を抜くループシュートを放つ。この中埜のシュートはわずかに枠を捉えられなかったが、シュート時の接触でFKを獲得。

 このFKをGKが弾きこぼれをヒアゴンが狙うと、これに中埜がゴール前で合わせ流し込む。後半終了間際に飛び出した中埜の決勝点で佐野日大が1-0で奈良育英を下し3回戦進出を決めた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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