履正社のエースFW古田和之介は攻撃の起点となり2戦連発弾も決める(写真=会田健司)

 しかし盛岡商もDF3大町陽斗(3年)を中心に体を張った粘り強い守備で対抗。GK1小原健暉(3年)もサイドからのクロスに安定したキャッチングを見せる。ボールを握られながらも守備のリズムが出てきた盛岡商が前半を無失点で凌ぐ。

 1回戦同様、前半をゼロで凌ぎ後半から反撃と行きたい盛岡商だったが、先手を取ったのは履正社。42分、右CKをショートコーナーで始めると、最後はファーサイドの西坂が「(名願)斗哉が良いボールを蹴ってくれて当てるだけ」とヘディングシュートをねじ込む。

 先制した履正社は48分、右サイドをMF16森田夢生(2年)が突破し中に入れると、名願がヒールで流したボールに走り込んだ西坂が「フリーだったので枠に入れる事だけを考えて」左足を一閃。西坂の強烈なシュートがGKのニアサイドを打ち抜きゴールネットに突き刺さった。

 西坂の圧巻の2ゴールで完全に試合をコントロール下に置いた履正社はその後もゴールラッシュ。58分にはデザインされたCKから古田が2戦連発となるゴール。さらに66分にはまたもCKからMF8小田村優希(3年)のシュートがこぼれたところをDF3加藤日向(3年)が押し込み4点目。

 77分には小田村が5点目を決め予選からの連続ゴールを6試合に伸ばすと、アディショナルタイムにもDF14川端元(3年)のシュートがオウンゴールとなり6点目。セットプレーを上手く使い、決め切れない前半から後半だけで大量6得点を挙げた履正社が6-0で盛岡商に大勝した。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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