盛岡商 vs 履正社(写真=会田健司)

 ゲーム後、履正社の平野直樹監督は「トーナメントで勝っていくにはセットプレーは大きな要素。事前合宿でもしっかり練習してきたので、こういう拮抗したゲームで出せて良かったです。あれがあったからゲームの流れが変わりました」とセットプレーの得点から流れを掴めたと振り返った。

 2年生で10番を背負う盛岡商のFW原田優汰は「悔しい想いは沢山あるんですが、前半はやり切れた想いもあります。それでも球際のちょっとの差とかがあって、全国のレベルを痛感した試合でした」とコメント。そして「盛商として11年ぶりの出場で先輩たちに感謝しかないです。来年は自分がもっとレベルアップして帰って来て先輩たちに恩返ししたいです」と雪辱を誓った。

 盛岡商の術中にハマってもおかしくない展開から圧巻の6ゴール。履正社がチームとしてのレベルの高さを見せつけた。本気で「日本一」を狙うチームはこれで2戦10発と全国大会でも自分たちの力を証明している。

 難しい展開を打開できるセットプレーという武器にも磨きをかける履正社は、1月2日に3回戦で佐野日大(栃木)と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権