明桜 vs 飯塚(写真=森田将義)
後半の飯塚も理想とするゲーム運びはできなかったが、片山を中心と堅い守備からカウンターを繰り出し、試合を進めていく。後半17分には右サイドからカットインした芳野から左に展開し、池田がダイレクトシュートを放ったが、枠の外。29分には原が思い切りの良いドリブルから上げた右クロスを、後方から走り込んだ途中出場の18番FW大園治慈が合わせたが、追加点は奪えない。試合終盤は2バックで攻撃に出た明桜をしっかり抑えて、逃げ切りに成功した。
「苦戦した部分はありますが、しっかり守り切れたのは大きい。この緊張感に慣れて、次の試合は上手く戦いたい。3回戦は千葉で日体大柏のホームですが、ワクワクが勝っています。警戒していますが、やれないこともないし、ビビる必要もない。次も応援してくださっている皆さんに勝利を届けたい」。藤井の言葉通り、初勝利の余韻に浸らず、視線はすでに3回戦に向いている。
(文・写真=森田将義)
▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権