飯塚のMF池田悠夢は果敢にゴールを狙った(写真=多田哲平)

 根引監督はミスを逃さずに決め切った点について「チャンスが来た時にしっかり決められているのは良いこと」と振り返り、「次またできるのは、チームとしても個人としてもまた成長できる場があるということ。修正すべきところは修正して臨みたい」と次戦を見据えた。

 一方の飯塚も惜しくも敗れたが好ゲームを演じた。池田、MF9原翔聖(3年)、FW15芳野凱斗(3年)らアタッカー陣は果敢に仕掛けて相手の脅威となり、MF8秦翼(3年)は運動量豊富に中盤で働いた。DF17藤井葉大(2年)、DF19溝口敢大(2年)の献身的な上下動も印象的だった。

 中辻監督は失点シーンについて「仕方ないミス。これも含めてサッカー。そういうミスが起きるのが選手権なんだと僕らも勉強しました」と語り、「筑豊や飯塚、福岡を代表してきているので、ここで負けてしまったのは申し訳ない気持ちがある。ただ負けは負けなので、これを糧に成長するしかない」と前を向いた。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権