前橋育英のFW山本颯太は際どいシュートを何本も放った(写真=多田哲平)

 大津は2年連続のベスト4進出。7日の準決勝では東山(京都)と対戦する。

 大津の山城朋大監督は「真ん中を消しながらも、ディフェンスの間に入ってくる選手をしっかり押さえようと言っていた。前橋育英はやっぱりスピードもテクニックもクオリティは高かったので、やられかけはしていましたけど、決定打を与えなかった」と守備を評価。

 またPK戦について「西が1本止めてくれたが、キッカーが2試合連続で失敗なしというのは思っていなかった。自分の信じたコースに蹴り込んでくれた」と話し、選手たちの大一番での冷静さを称えた。

 一方、前橋育英は夏冬制覇ならず、昨年の雪辱も果たせなかった。今大会4試合目とあって疲労の影響があったかもしれないが、それでも上質なサッカーを披露。山本とFW10高足善(3年)の2トップは脅威となり、度々大津ゴールを襲った。またMF14徳永涼(3年)とMF19青柳龍次郎(3年)は攻守に精力的に働き、抜群の展開力を発揮した。特にキャプテンの徳永は後半途中にはスタンドを煽るなど気合を感じさせた。DF4齋藤駿(3年)、DF13杉山陽太(3年)ら守備陣も相手の圧力をよく抑えていた。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権