キャプテンマークを巻いたMF樋口有斗(右)も2得点・1アシストの活躍(写真=多田哲平)
そして後半も埼玉栄はテンポ良くボールをつないで春日部を襲い、さらなるゴールラッシュを見せる。
大きな存在感を発揮したのが、10番を背負う安倍だ。
安倍は66分に右サイドからのクロスを上手くコントロールすると右足を一閃。強烈なシュートを突き刺して、この日、自身の2点目をゲット。
さらに、69分に樋口が切れ味鋭い突破からチームの5点目を奪ったあとの71分、右サイドを打開した安倍は鋭いクロスをゴール前に供給し、樋口の2点目をアシストしてみせる。これで6点差に。
極めつけは77分。安倍は敵陣中央を力強く突破すると、最後はゴール右を撃ち抜きハットトリックを達成してみせた。
3得点・1アシストと攻撃を牽引した安倍の活躍もあり、埼玉栄は7-0で勝利。勝ち点3を積み上げ、首位の聖望学園を追う。
一方で敗れた春日部も大差がついたとはいえ、前への果敢なプレッシングを最後まで貫いた。また攻撃ではMF7中村蒼弥(3年)の相手のプレスを巧みにかわすテクニックと、MF13宮永絋(3年)の機を見た抜け出しは少なからず相手の脅威となっていた。
(文・写真=多田哲平)