青森山田 vs 東山

 この試合で堅守を見せたのが、東山のDFでキャプテンの新谷陸斗。セットプレーなど青森山田の圧力にも臆することなく、対人での強さや安定したビルドアップを披露していた新谷は試合後「まずうれしい気持ちは大きいいんですけど、失点してしまった部分があったので。ただ自分たちの良さを出せて点が取れたというのもあるので、収穫と課題が明確になったのが成果かなと思います」と話し、勝利に喜びながらも気を引き締めた。

 初開催となる青森ユースについては「優勝することを第一として考えつつ、そこに自分たちの良さであるパス回しからのシュートやクロスシュートだったり、失点を少なくするということを意識しながら戦おう、良さを出しながら優勝しようとみんなで話していました」と話す。

 インターハイでは優勝候補に挙げられながらも3回戦で敗退。新谷は「自分たちの良さを出せずに、矢板中央戦で負けてしまった。その悔しさがあったので、自分たちの目標である“日本一”を達成するために、過密日程ですけれども選手同士で鼓舞し合って、夏の和倉ユースや青森ユースで成長しようとみんなでやり続けています。そういう部分が、選手権で日本一になるための糧になっているのかなと感じています」と語る。

 日本一を目指すためにキャプテンとしてどんなことを積み上げていかなければいけないのか。「自分がもっと声を出してやっていかないといけないと思っていて、そういう部分でチームに迷惑をかけてしまっている。そこはもっと自分の発信できる力を、試合の中で活かしていきたいです。チームとしてはセットプレーでやられてしまうことが多いので、そこを克服するために、声を出したりすることを意識して、これからの練習で積み重ねていければと思っています」と前を見据えて語った。

(文・写真=風間久志)

▽第1回U18青森ユースサッカーフェスティバル
第1回U18青森ユースサッカーフェスティバル