初のプリンス四国昇格を決めたFC今治U-18キャプテンGK1今井勘太(3年)と選手たち (写真=寺下友徳)

 後半に入ってもFC今治U-18の優位は変わらず。61分にはシュートのこぼれ球を高須賀が本人も「自分らしい」と自画自賛するワンタッチゴールでハットトリックを達成。徳島科学技術もその後は徳島県予選でも示した尽きないスタミナの片りんを発揮し、鈴江・竹中を中心にゴールへ迫ったものの、「声を出し続けてチームをコントロールしようと思っていた」GK今井や、途中でSBにポジションを変えても別格のボール奪取力・キープ力・視野の広さを見せ付けた馬越を中心としたFC今治U-18の牙城を崩すまでには至らなかった。

 かくして3-0で2023年・初の四国プリンス参戦を決めたFC今治U-18。翌日の決勝戦も6-1で高知中央に快勝し参入戦Vを果たした彼らは「プリンス優勝を目指す中でトップチームに昇格したい」(馬越)目標を達成するため、愛媛FC・U-18との「ユース版・伊予決戦」や今治東との「U-18年代今治ダービーマッチ」を勝ち抜く準備に入っていく。

(文・写真=寺下友徳)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)