武蔵の佐藤圭将は2ゴールを決めた(写真=多田哲平)

 27分には中盤から飛び出したMF7木村健吾(2年)が冷静に左足シュートをゴールに突き刺した。

 28分に1点を与えたものの、40+3分には左サイドを駆け上がった廣瀬のグラウンダークロスに佐藤がダイレクトで合わせてさらにリードを広げる。4-1で試合を折り返した。

 後半に入ると、序盤から反撃を試みる佼成学園にペースを握られたが、GK1丸山凱智(2年)、DF4平賀惟吹(2年)を中心にはね返していき、60分頃から再びペースを取り戻す。

 そして終了間際の80+2分、木村が巧みなルーレットで相手をかわしてゴール左を撃ち抜いた。

 5-1で好発進した武蔵は準々決勝に進出。次戦では明大中野と対戦する。

 一方で佼成学園も5失点で敗れたとはいえ、見せ場を作れなかったわけでない。28分に右サイドを駆け上がった決めたMF13小野克己(1年)のシュートは鋭かったし、ハーフタイムに藤巻壮監督の「コレで終わるのか!」というゲキに発奮してからの後半の逞しさには目を見張るものがあった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和4年度東京新人戦(新人選手権大会)