28日、T2リーグ最終節、多摩大目黒対東京実業の一戦が大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森 第二球技場で行われた。
これまで激しい首位争いを演じてきた多摩大目黒にとって引き分け以下で優勝の可能性が消滅する大事な一戦。首位都立東久留米総合を勝ち点差1で追う中一足先に迎えた最終節、下位相手に確実な勝利で逆転での優勝を目指した。
キックオフから両チームともシュートチャンスまで運べない展開が続く中、先にチャンスを掴んだのは東京実業だった。6分、ロングスローをゴール前に放り込むと9番が多摩大目黒DFと競り合い、こぼれ球に反応した8番がシュートを放つが惜しくもバーの上に外れる。これが両チーム通じてのファーストシュートになった。
一方の多摩大目黒も前半13分、左サイドの深い位置でFKを得ると、堀越大蔵が直接狙う。これは東京実業GKがギリギリのところで弾き出しゴールならず。前半戦はお互いに、相手の持ち味を出させない攻防が続き均衡した時間帯が続くが、激しいボディコンタクトが随所で見受けられ、ヒートアップしてきた前半終了間際にいよいよ試合が動いた。接触プレーで東京実業に負傷者が出て試合が5~6分中断する。その中断直後のリスタートを多摩大目黒が素早く始めると、まだ陣形の整わない東京実業DFの裏を突いた堀越大蔵が反応しこれをゴールに流し込んで先制に成功。1対0、接戦を呈した勝負は多摩大目黒のリードで後半に委ねられる。