18日、T2リーグ第13節都立駒場国士舘の一戦が駒沢第2球技場で行われた。先月に行われた高校総体東京都大会ではベスト4に進出するも、あと1歩のところで全国を逃した両チームは、次の目標である選手権に向けてTリーグに主戦場を移している。

 ここまで11試合を消化し、勝ち点11で6位につける国士舘は4-4-2の布陣。高校総体2次トーナメント、国学院久我山戦で優勝候補を破る価千金の決勝点を挙げた8番・小松研貴は右MFで先発となった。対する都立駒場は10試合を消化し、勝ち点は同じく11を獲得。しかし、得失点差の関係で8位に甘んじている関東大会王者は主将を務める3番・末永直輝らほぼベストに近いスタメンを並べ、4-4-2のフォーメーションで試合に臨む。

 試合は前半から両チームの負けたくない気持ちが前面に押し出される。ボディコンタクトの多い激しい展開の中で、主導権を握ったのは国士舘。1分、7番の挨拶代わりのミドルシュートから前線への圧力を強めていく。徹底された堅守速攻からチャンスを覗う国士舘は、ロングボールのターゲットであるFW10番・木村大輝を起点にストロングポイントである右サイドからの攻撃が中心。7分、その右サイドを抜け出した8番・小松研貴がペナルティエリア内に深く侵入しシュートを放つ。角度のない難しい位置からの狙いは枠を捕えることができなかった。

 国士舘が押し込む展開の中、守備に追われたのは都立駒場。試合開始からの全体的に足が重いような印象で、前節の対台学園戦と同様立ち上がりに課題を残したイレブンに、ベンチからも多くの指示が飛ぶ。攻撃の中心である、FW4番・吉澤泰成、11番・片岡勇介そしてMF14番、9番・秋葉遼太がボールを収めることができず、DFに負担が掛かる展開の中、“強さ”を示したのはCB3番・末永直輝。大きな声でチームを鼓舞し、守備を統率した主将は、注目を集めた相手のキーマンであるFW木村との競り合いでも高さを見せつけた。

 ゴールに迫りながらも決定的なチャンスを作り出せない国士舘は、徹底された都立駒場の守備の一瞬の綻びを狙っていきたいところ。迎えた34分にはゴール前正面、絶好の位置からFKを獲得すると、ボールの下には7番と木村。木村のシュートフェイントから7番が右足を振り抜くが、狙い澄ましたシュートは無情にもバーを越えていった。さらに続く37分には、右サイド8番・小松が鋭い縦パスを木村に通すと、相手DFを背負いながら振り向きざまに狙うも、クロスバー直撃。1点が遠い展開が続いていく。

 前半ほとんどいいところがなかった都立駒場は起爆剤として早めの選手交代を敢行。34分、14番を下げて19番を投入した。しかし、中盤での競り合いと、セカンドボールへの反応の部分で劣り、前半のチャンスはほぼゼロ。後半に向けた立て直しを図りたいところ。

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