6日、T2リーグ第14節修徳東京実業の一戦が行われた。場所は駒沢第2球技場、強い日差しを吸収した人工芝のピッチで下位に沈む両チームが顔を合わせた。

 13試合を終え3勝9敗1分け勝ち点10、前節では多摩大目黒相手に7失点を喫し大敗するなど強豪らしからぬ戦いが続く修徳。さらに東京実業とは第5節で対戦し1対2で敗戦。同じ相手に2度続けて負けるわけにはいかないこの試合に4-4-2の布陣で臨む。

 対する東京実業も4-4-2の布陣。ここまで3勝止まりの勝ち点11。前節では東海大高輪台に勝利したものの、接戦をモノにできず勝ち点を取り逃してきている印象。アップの段階から大きな声が響き、この試合に対する気合いが伝わってきた。

 序盤、落ち着いた立ち上がりから主導権を握ったのは修徳。最前線でターゲットとなる9番と、やや下がった位置から攻撃のタクトを振るう10番・小野寺湧紀の2人がよくボールに絡みリズムを生み出す。東京実業DFとしては起点となるこの2人に対するマークの甘さが目立った。

 11分、修徳最初のビックチャンスはFKから。左サイドやや距離のある位置から小野寺がゴール前へクロスを上げると9番が相手DFさらには、GKと競り合いながら打点の高いヘッドで合わせる。このシュートはゴールライン際で惜しくもクリアされたが攻め込む修徳のチャンスは続く。

 修徳は前線を狙ったロングボールに加え、この日は中盤でのパスワークが冴える。自然と東京実業DFも中央へのマークに意識が向くことで両サイドに大きなスペースが生まれた。その両サイドからの攻撃も一つの武器となり優位に試合を進めると、23分には9番が小野寺とのコンビネーションから裏へ抜け出し飛び出してきたGKも交わしてシュート。やや距離はあったものの無人のゴールへ流し込むことができず絶好のチャンスを逃す。さらに34分には左サイドから9番がフィジカルの強さを生かしてドリブル突破。ペナルティエリア内で7番・笈川勇斗に預け、リターンパスを受けるとシュートを放つがわずかに枠を捉えることができなかった。

 修徳の攻撃に対して完全に受け身に回った東京実業。やや気合いが空回りしている印象でイージーミスや、後手をついたファールが目立ってしまった。速いテンポでボールを回したい狙いも、出しどころを探してしまう場面が何度も見受けられるなどパスワークを披露できず。決定的な場面を作ることができずに前半終了を迎えた。

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